30代以上の男性の薄毛の8割はAGA(男性型脱毛症)が原因と言われています。
また、現代の最新医学で効果がある薄毛を止める方法としてフィナステリド、デュタステリドの2択とされています。これらは、様々な論文であったりクリニックでも必ず処方されるお薬です。
また、抜け毛の予防とは別に「ツボ押し」により頭皮の血行の流れを促進して発毛を促す方法も同時に行いたいですね。
特に、頭皮のツボは特に育毛への効果的が期待でき、抜け毛の予防にも取り入れたいですね。
また、女性の育毛にも期待できるツボ押しの方法、ポイントを解説します。
薄毛・抜け毛対策の参考にしてください。
ツボ押しはAGAには効果がない?
薄毛対策として挙げられる頭皮マッサージですが、AGAには効かないという意見があります。
これは、AGAが発症する仕組みが関係しているのです。
AGAは男性ホルモンによる影響が大きいと考えられていて、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5α-還元酵素によってジヒドロテストステロンに変化し、このジヒドロテストステロンが細胞内にある男性ホルモンの受容体と結合することで、脱毛の原因となる物質が生成されるのです。

つまり、男性型の薄毛には男性特有な原因があります。
こう見ると、AGAの直接的な原因は血行不良ではないことが分かります。そのため、頭皮マッサージで血行の状態を良くしても、AGAには効かないという意見がでてきているのです。
ですが、血行不良は頭皮の健康を妨げる原因の一つであることには変わりありません。そのため、頭皮環境を整えるためにマッサージで血流を良くすることが大切です。
発毛補助にはツボマッサージで抜け毛予防は医薬品
頭皮の血行を促進するツボを刺激する事での効果や対応する部位は異なります。
たとえば、頭皮に対応するツボを刺激すると、血流が促進されて栄養が毛根に届きやすくなり、薄毛・抜け毛・白髪といった髪のトラブルに効果があります。
上記でもあるように男性の薄毛はAGAの可能性が高く「頭髪が抜ける症状の病気」なので、個別に投薬での治療を続け、同時に発毛を促すためにツボのマッサージで効果的に薄毛対策をしたいですね。

AGAの人は医学的に治療も同時に行い、ツボのマッサージで発毛を促したいですね。
参考:アラフォー以上の抜け毛はなぜ起こる?医学的な観点にて
育毛に効く8つのツボ
育毛に効くツボは8つあります。ここでは、それぞれのツボの見つけ方と効果を解説します。
百会(ひゃくえ)
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「百会」は頭頂部を上から見て、両耳を結ぶ線と鼻から頭頂部にかけて真っすぐのばした線が交わる部分にあるツボです。
百会にはさまざまな経路が集中しており、万能のツボともいわれています。主に頭や顔の症状に効果的で、高血圧や不眠、胃腸にも効果が期待できます。育毛に関する効果は、薄毛や抜け毛、白髪予防です。
通天(つうてん)
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「通天」は百会から左右に向かって斜め前に指2本分斜め前の位置にあり、後頭部のコリをほぐします。
刺激することで頭皮を柔らかくして血行を促進し、抜け毛予防や髪の生え変わりを促す効果が期待できるツボです。円形脱毛症などの髪に関するトラブルにも効果があり、美髪のツボとも呼ばれています。
天柱(てんちゅう)
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「天柱」は首の後ろ側にあり、血流をアップし髪の毛を太くするツボです。天柱を探す際は、うなじにある2本の筋肉を探し、その外側にあるくぼんだ部分を見つけましょう。
多くの血管や神経が通っている位置に存在していることから、百会に続いて重要とされています。抜け毛や円形脱毛症にも効果があり、特に後頭部の抜け毛に効果的です。
風池(ふうち)
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天柱の外側、1cm程度上にずれた位置にあるのが「風池」です。後頭部のこりをほぐし、薄毛・抜け毛対策の天敵となる首・肩こりを改善する効果があります。
風池を刺激すると血流がよくなり、顔色が明るくなるほかデトックス効果も期待できます。薄毛・抜け毛だけでなく美容面の効果も期待できるため、ぜひ覚えておきましょう。
完骨(かんこつ)
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「完骨」は、耳の後ろ側にあるツボです。耳の後ろを触ってみると、出っ張った部分があるはずです。その出っ張りから指1本分くらい後頭部側にずれた、くぼみの部分に存在します。
代謝機能を正常に整え、ツヤのある髪を育てるツボです。自律神経を整える効果もあり、首・肩のコリ、ホルモン分泌の正常化、不眠症、めまいなどにも効果的とされています。
角孫(かくそん)
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「角孫」は耳の上の生え際あたりに位置します。角孫は、耳を顔側に向けて折り曲げたときに耳の先端が当たる部分です。
後頭部から首筋にかけてをほぐし、頭部の血行をよくして髪が生え変わるサイクルを整えます。抜け毛や顔のたるみを予防する効果も期待できるほか、難聴や耳鳴りにも効果があります。
瘂門(あもん)
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首の後ろにあるツボが「瘂門」です。首の生え際の中心部分から指1本分程度上にずれた部分、頭蓋骨の際あたりに位置します。
頭や首の血行促進や頭皮の緊張をほぐし、ハリのある健康的な髪を育てる効果が期待できるツボです。そのほか頭痛や高血圧、鼻血、花粉症などにも効果があるとされています。
合谷(ごうこく)
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「合谷」は手の甲にあり、親指と人差し指の付け根の骨が交わる部分に存在するツボです。ツボを探している反対側の親指で、親指と人差し指の付け根を押し、くぼんでいる部分を見つけましょう。
全身のさまざまな症状に効果があるツボで、薄毛・抜け毛に関しては頭皮の環境を整える効果があります。また、リラックスできることから、血行促進や眼精疲労にも効くツボといわれています。
育毛に効果的なツボ押しの方法
ツボ押しを自分で行う場合は、ちょっとしたコツを押さえると効果的です。ツボを押す強さや時間も意識してみましょう。
親指の腹を使う
ツボを押すのに便利なツボ押しグッズは、頭皮への刺激が強すぎるため、親指の腹を使いましょう。ツボを捉えたら親指の腹を当て、ツボに対して垂直に力が入るように押すのがポイントです。
ただ押すだけでは奥まで力が伝わらないので、中心がぶれないように注意しながら皮膚を軽く動かすイメージで力を加えます。
心地よい強さで押す
ツボは強く押すほど効果がアップするわけではありません。しっかり刺激を与える必要はあるものの、押す力が強すぎるとデリケートな頭皮を傷つけてしまい逆効果です。
ツボを押す際は、痛みを感じすぎない程度に心地よい強さで押しましょう。ツボは正しい方法で刺激をすれば、強く押し込まなくても十分効果が期待できます。
5〜10秒かけてゆっくり刺激する
ツボは1ヵ所につき5分程度時間をかけて、じっくり刺激を繰り返すこともポイントです。ツボに対してゆっくり垂直に力を加えていき、数秒押し続けたらゆっくり指を離します。
一連の動作は1回につき5~10秒程度を目安に行い、何度か繰り返しましょう。ただし、あまりに長時間刺激し続けると、筋肉を傷める危険があるため注意が必要です。
ツボ押しのポイント・注意点
ツボ押しは毎日行うことがポイントです。また、ツボ押しには、避けるべき時間帯や状況など注意点があります。
毎日行う
気の流れを整えることで効果が得られるツボ押しは、毎日コツコツ続けることで効果が実感できるようになります。3日坊主ではなかなか効果を感じられません。1日1回はツボ押しをする時間を設け、根気強く続けましょう。
首こり・肩こりを解消する
ツボ押しの効果を実感するためには、首こり・肩こりを解消することもポイントです。首や肩がこると周囲の血管を圧迫し、頭皮に十分な血液が行き渡らなくなるからです。
血液には栄養を運ぶ役割もあるため、頭部に血液が行き渡らなければ栄養も届きません。その結果、抜け毛が増えて健康な髪が作られなくなり、ツボ押しの効果も期待できなくなります。
食後30分は避ける
食後30分は消化を促すために血液が消化器に集中しています。消化をしているタイミングでツボ押しをすると、血行はよくなりますが、消化器の血液が減り、消化不良を起こす可能性があります。消化器へ負担をかけないためにも、ツボ押しは食後30~40分程度経ってから行いましょう。
また、血流がよくなることで酔いが回りやすくなるため、飲酒後のツボ押しも避けたほうが安心です。
入浴直前は避ける
入浴前のツボ押しは効果が半減するといわれているため、入浴直前のツボ押しは避けましょう。効果の半減に加えて、ツボ押しをして血流がよくなった状態で入浴をすると、さらに血流がよくなり具合が悪くなる可能性もあります。
入浴後であればリラックスした状態でツボ押しができるため、入浴後に行うのが理想です。
発熱時や妊娠中は避ける
体調が悪いときにツボ押しをすると症状が悪化する可能性があります。また、妊娠中の場合は子宮が刺激され体調が崩れたりする場合があるため、ツボ押しは避けなければなりません。
ツボ押しでだるさや皮膚の痛みを感じた場合も注意が必要です。無理に続けると、炎症が広がる可能性もあります。違和感がある場合は速やかに中止しましょう。
まとめ
薄毛・抜け毛の原因には、加齢によるホルモン異常や頭部の血行不良があります。
血行促進や気の流れを整えるためにも、薄毛・抜け毛に効果的なツボを刺激して、毎日根気よくケアしましょう。ツボを刺激する際は、効果的な方法や注意点を意識することも大切です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、内服薬としてフィナステリド、デュタステリド、外用薬としてミノキシジル、外科的治療として自家植毛を推奨しています。こうした治療方法を、副作用を特に認めない限り適切に組み合わせながら、継続的に治療が行われます。
ただし、治療効果については一定ではないこともあります。また、薬剤の使用をやめることで再度脱毛症状が進行する可能性もあります。そのため、若い時期や気になりはじめた時期から治療を開始し継続することが大切になります。
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